「食品規格」という言葉の意味を知っていますか?
2026年05月11日 14:50
「食品規格」という言葉の意味を知っていますか?
飲食店や食品工場のオーナー、さらに個人事業主として食品販売を考えているEC事業者の皆様に向けて、 今回は、食品規格について、情報共有したいと思います。
食品規格とは、一言でいうと「食べ物の品質、成分、安全性、表示などに関する共通のルール」のことです。
私たちが安心して美味しいものを食べられるのは、このルールによって一定のクオリティが保たれているからです。
1. なぜ規格が必要なの?
それでは、なぜ規格が無いとダメなんでしょうか?
そこを少しイメージしてみてください。
もし食品に規格がないと、以下のような困ったことが起きてきてしまいます。
・品質のバラつき: 「オレンジジュース」と書いてあるのに、外観はオレンジ色の液体が入っているが、中身がほとんど砂糖水だった。
・安全性の不安: どの程度まで農薬や添加物を使っていいのか基準がバラバラで統一されていない。
・取引の混乱: 「サイズ」の基準が違い、A社で「サイズ大」がB社では「サイズ中」ではビジネスが進まない。
このようなトラブルに発展させないために、規格が必要になってきます。
2. 代表的な規格の例
規格には、法律で決まったものから、業界の自主的なものまでいくつかの種類があります。
以下に例を出しておきます。
・食品衛生法による規格:日本で最も重要な法律。添加物、残留農薬、食中毒対策など「安全」を支える絶対的なルールです。
・JAS規格:日本農林規格。品位、成分、サイズなど「品質」の基準です。クリアすると「JASマーク」を付けられます。
・コーデックス(Codex)による規格:世界共通の食品規格です。国際取引をスムーズにするための、いわば「世界基準」です。
・HACCP(ハサップ):規格というより「衛生管理の手法」ですが、現在は義務化されており、製造工程の安全を守る世界標準のルールです。
3. 私たちの生活へのメリット
・中身がわかる: ラベル(名称、原材料、アレルギー、栄養成分)の書き方が統一されているので、選ぶ時の参考になります。
・信頼できる: 「特級」や「有機JAS」などのマークを見るだけで、一定のランクや栽培方法が保証されていると判断できます。
・ポイント: 食品規格は、メーカーにとっては「守るべき製造のしおり」であり、消費者にとっては「安心して買い物をするためのガイドライン」と言えます。
補足
例えば、オレンジジュースと皆さんが呼んでいるジュースは、JAS規格での分類してみます。
そもそも、「ジュース」と名乗れるのは、果汁100%だけで、
10%以上100%未満は、「果汁入り飲料」、それ未満は「清涼飲料水」となります。
ですから、表示ラベルをつくる際には、こういったことにも気を使わなくてはいけません。
この記事が少しでも、皆様のお役に立てれば幸いです。
なお、当行政事務所では、飲食店や食品工場の許認可申請業務の他に、食品全般について相談業務も行っております。いつでも、ご依頼お待ちしております。