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甲種防火管理者講習を実際に受けてきてゲットした飲食店で役立つと思われる情報、ベスト3

2025年07月10日 21:48

① 飲食店のフライパン油火災向けスプレータイプ消火器


天ぷらや唐揚げを調理する際のフライパンの油火災に特化したスプレータイプの消火器は、

ご家庭や小規模の飲食店舗での初期消火に適しているというお話がありました。

あくまでも初期消火ですので、注意して下さいとのことでした。

実際の商品名については、触れられていませんでしたので調べてみたところ、

比較的安価で販売されており、1本2,000円から3,000円前後でした。

以下は家庭・飲食店で使えるスプレータイプの消火器(エアゾール式簡易消火具)の商品名です。

丸山製作所「火消しスプレー」、丸山製作所「消す兵衛neo」、

キッチン消火スプレー(TKHYブランド)、家庭用簡易消火具(MFES002等)等です。

コンパクトで収納しやすそうで、キャンプにも使えそうなデザインです。

スプレータイプで操作が簡単であり、女性や高齢者でも扱いやすい設計になっています。

② 飲食店の火災、特に延焼防止のためのカーテンや暖簾の防炎加工

飲食店のカーテンや暖簾の防炎加工については、消防法により特定防火対象物

(飲食店を含む)として、防炎物品の使用が義務付けられています。

暖簾の場合は、下げ丈が概ね1メートル以上のものです。

防炎加工品には「防炎ラベル」のシールが貼付されており、消防検査の際に必ず確認するとのことでした。 また、防炎加工の対処の流れや費用については、消防職員の方から説明がありませんでしたので

追加で調べた情報も合わせて記事にしてみました。

新品の発売と購入した品の防炎処理

新品の発売:

多くのメーカーから、防炎加工が施されたカーテンや暖簾が新品で販売されています。

これらは最初から防炎性能を備えているため、手間がかからず、JIS規格に基づいた防炎性能試験に

合格しています。購入時に「防炎」と明記されているか確認し、防炎ラベルが付けられているものが安心です。

購入した品物の防炎処理:

既存のカーテンや暖簾を防炎加工することも可能です。

これは「防炎加工サービス」として専門業者やクリーニング店が行っています。

防炎液に浸したり、スプレーでコーティングしたりする方法があるようです。

加工後には、消防庁が定める防炎ラベルが交付されます。

対処の流れと費用

現状確認:

まずは、現在使用しているカーテンや暖簾が防炎品であるか、防炎ラベルが付いているか

などを確認してください。付いていない場合は、防炎加工が必要になります。

新品の防炎品を購入する場合:

流れ: インテリアショップ、カーテン専門店、オンラインストアなどで「防炎カーテン」「防炎暖簾」と

表示されている製品を選び、購入します。取り付けも依頼できる場合があります。

費用: 製品の素材、サイズ、デザインによって大きく異なりますが、一般的なカーテンであれば

1枚数千円~数万円程度です。暖簾も同様に、素材やデザインによって変動します。

既存品を防炎加工する場合:

流れ: 防炎加工サービスを行っている専門業者やクリーニング店に依頼します。

品物を預け、加工後、防炎ラベルが貼付されて返却されます。

費用:

カーテンや暖簾のサイズ、素材、枚数によって異なります。

一般的には、1枚あたり数千円~1万円程度が目安となります。加工方法や業者によっても

差がありますので、複数社から見積もりを取ることをお勧めします。

補足:

防炎加工品には「防炎ラベル」のシールが貼付されており、消防検査の際に確認されるとのこでした。

このラベルがないと、防炎品として認められませんので、必ず確認しましょう。

③自分が開業するお店で爆発事故が発生しないように注意しましょう。

・火災の原因に発展しそうなスプレー缶等適切な場所に置かれていますか?

カセットこんろのボンベ缶以外にも、可燃性ガスの入ったスプレー缶(消臭剤、除菌剤、殺虫剤など)は、

ガスコンロやフライヤーの近くに置かないように注意して下さい。過熱して缶内部の圧力が上昇し、破裂・爆発する

事故につながる危険性があります。

事故防止のための重要なポイント:

スプレー缶類は、必ず火元から遠い適切な場所での定位置管理を義務付けましょう。

・厨房のシンク内でスプレー缶の残存ガスを抜く作業をしないようにしていますか?

スプレー缶の残ガスを抜くために、缶に穴を開ける作業が行われます。

多くの場合、周囲へのガスの飛散を抑えようと、水回りのシンク内で行われることがあります。

しかし、可燃性ガス(LPGなど)は空気よりも重く、シンクのような窪んだ場所に

滞留しやすい性質があります。特に、換気が不十分な場所では、ガスが拡散せずにその場に留まり続けます。 そして、近くのガスコンロから引火したり、コンセントの火花や静電気から引火して事故に発展するケースも

多いそうです。

事故防止のための重要なポイント:

屋外で、風通しの良い場所でガス抜きを行う。ルールとして厨房内や室内で行わないよう徹底する。

ガス抜き作業を行う際は、周囲に一切の火源(ガスコンロの種火、ガス給湯器、ライター、タバコ、ストーブなど)

がないことを徹底する。

今後、また興味深い内容のお役立ち情報を得た場合は紹介させて頂きます。